実高の「今」!~大聖寺実業高校の課題研究授業にお邪魔してきました!商業科編~
視察2日目。このは商業(情報ビジネス科)の方へお邪魔してきました。
i-Padを開いて動画を編集しているグループの生徒に早速声を掛けてみました。「何をしているんですか?」

「観光PR動画を作っています!」と快活な返事が返ってきました。加賀市の観光PR動画を5月から作っており、現在、最後の編集作業に入っているそうです。まずインターネットで調査し、魅力的だと自分たちが思った場所に電話をかけアポイントを取り、セリフやイメージを予め頭で構成した上で取材に伺う。そして、動画編集アプリを使用して動画を仕上げる。
「普段は校内でスマホ使用禁止だけど、この授業ではどれだけでも使って良いので楽しい」という声も聞こえてきました。

こちらのグループは片山津の観光協会からの依頼で観光PR用のyoutube動画やポスターの製作を行っています。これまでパソコンでの商品デザインやグラフィックデザインを学んできたスキル(Adobe,Illlustrator,photoshop,Capcat等)を活かして、コロナ禍で落ち込む地域を元気づけたいと企画されたそうです。

こちらのチームは片山津を紹介する観光アプリを作っていました。

「今まで勉強してきたことが今ならわかります。1~2年のプログラミングの授業は難しいし、テストも苦手でしたが、どこを変更すれば文字が動くか、色が変わるかといったことが理解できて実践できるので楽しいです!」と笑顔で答えてくれました。
パソコンが苦手なバーの店主から依頼を受けて、コロナ感染防止対策のポスターやメニュー表をデザインしラミネート加工し納品しました。

こちらは尼御前サービスエリア内のフードコートのメニュー開発グループ。

こちらは動橋の丸八製茶場さんと商品開発した加賀棒茶飴。開発からパッケージデザインまで!一粒口に入れると、上品な甘さでとーっても美味しかったですよ!

化粧品会社と開発した温泉水を使ったミスト。コンセプト、ターゲット、効果効能、使いやすさ、値段設定、パッケージデザインまで。もうすぐ総湯でも購入できるそうですよ!

帰り際、先ほどの教室で加賀市をPRするインスタグラム(sns)を投稿していた女子生徒2人に遭遇しました。
「学校生活はどうですか?本音を教えてください。笑」と尋ねると、「楽しいこともありますし、正直大変なこともあります。課題研究授業は自分たちの好きなことを自由にさせてもらっています。」と笑顔で答えてくれました。
私「資格は何が取得できるんですか?」
生徒「簿記、電卓、情報処理、品質管理、電話対応、全商英語検定もありますね!」

こういった何気ない受け答えをひとつとっても、また、廊下ですれ違う生徒が必ず「こんにちは!」と挨拶してくれることをとっても、2日間の視察で出会った実高生はみな礼儀正しく、快活で、好印象に感じられました。これも、高校生活の中で地域の大人や企業の依頼者とコミュニケーションを図りながら様々な地域貢献活動をしていることで養われたのでしょう。
また、先生やプロジェクトグループの仲間と力を合わせ、苦労を重ねながらひとつのものを作り上げたときの達成感もどれほどのものでしょうか。
自分たちが設計したロボットや機械が動き出したり、企画立案した商品が販売されたりと高校生時代に世の中で役に立つことに喜びを感じられる経験をしたことが、卒業後も一人ひとりの中で静かに燃え続ける火種のように 彼らの人生を温かく照らし続けてくれるに違いありません。
さて、最後にお知らせです。
11月20日㈯~21日㈰、大聖寺実業高校の展示会【実高展】がJR加賀温泉駅前のアビオシティ加賀1階セントラルコートで開催されます。

今回ご紹介した商品やロボットなども実際にご覧いただけますので、ぜひお出掛けくださいませ。
ライター:公財)あくるめ事務局 飯貝真美子